前回の更新から1ヵ月が経ってしまいました。

前回のイベントでは、参加者の方に多様なコメントをいただき、「美女観照」の根本にかかわる多くの課題が得られました。

(前回記事はこちらからご参照くださいhttp://n-t-n.jp/category-02/

なかでも「内面を理解した上での違い」「表情の違い」「時代背景・人種の違い」を認識した上での観照が可能かどうか、というご意見は、美女観照の目的である、「対象を直観的に感じること」と結びつきが深いです。特に質疑応答の際にいただいたご意見にあった、「表情の違いについてのポイントをどう検証するか」「人種の違いを強調するとどうなるのか」という言葉が印象的で、そのような部分を美女観照においてどうやって検証・実験できるかを考えていました。

monariza.bmp

 

 

 

 

美女で表情と言えば、モナリザが有名ですが...

また「内面を理解した上で美女観照の違いは?」という意見については確かに、「性格美人」という言葉があるように、その人に対する印象を大きく変えるものであるとは考えましたが、美女観照において対象を客観的に見ることを目的とした場合、一般的にいう「性格の悪さ」や「人格の良し悪し」は、見る側の好みによって好き・嫌いが異なる点でかえって不必要な情報となってしまうのではないかと考えました。

ただ、例えば今回の実験のように最初に、美女の画像についてひたすら直観的に数値的に評価して頂いたのち、その人のバックグラウンド、日常の性格などを説明して再度同じ判断方法を取って評価すると、違いが出るのかどうかといった実験を、近い将来実施してみたいと思いました。

表情・人種の違いに話を戻しますが、先月、私は仕事のためにアメリカのロサンゼルスで数週間を過ごしながら、この問題について考えました。

ロサンゼルスでは、白人と呼ばれる人種が「マイノリティ」と言われてしまえる程に、多様な人種の人が生活をしています。多様な国と地域の「遺伝子」を持つ人が多く、いわゆる「日本人」「中国人」とか「アメリカ人」「スペイン人」、「アメリカと日本のハーフ」とか、「白人」「黒人」「黄色人」と言ったカテゴライズには当てはまらない人の多い街です。

LA_2.jpgLA_map.jpg

出典元:http://www.radicalcartography.net/

LAの街並みと人種の分布MAP(各色は赤=白人、青=黒人、緑=アジア、オレンジ=ヒスパニック、黒=その他を表しているとのこと)です。

そんなロサンゼルスでは、主観的な好き嫌いより、「合意のための契約」が社会生活を成り立たせるのに優先されています。客観的な視点と主観的視点の両方を自覚して初めて成り立つ社会は、人種を超えて共通する美女観照のポイントがあるかもしれないという点で、美女観照にヒントを与えてくれました。

表情の話となると、非言語コミュニケーションとして認知科学や行動心理学などが深くかかわって来てしまい、一回や二回の実験で何か理論立てられるものではないと重々承知しています。

逆に、感情と表情をめぐる心理学研究の第一人者、ポール・エクマンの理論で体系つけられたように、表情=人類に共通の非言語コミュニケーションであるという認識も通説となっているほど、文化的背景や環境に左右されることの少ない要素でもあるという側面も持っているかと思います。

ポール・エクマンは、人類に共通の表情として、下記をあげています。

怒り/嫌悪/恐れ/幸福感/悲しみ/驚き おもしろさ/軽蔑/満足/困惑/興奮/罪悪感/功績に基づく自負心/安心/納得感/喜び/恥

paul_list.jpg

上記の表情の種類の一部です。出典元:https://www.paulekman.com/

私がロサンゼルス滞在中に、色々な「美女」を観察する中で、特に注目したのは、怒りの表情と微笑みの表情でした。

ポール・エクマンが人類に共通だとした表情の全てに対して、主観をまじえずに観察することができませんでしたが、美女の強すぎない怒りと笑顔については、私にとっては「観照」に近い気持ちで見ることができたと感じています。

それが何故なのか確信はないのですが、相手の感情のふり幅が少ないと、見る側が受ける精神的な影響も少ないという点も、ひとつの理由ではないかと考えています。

みなさんは、美女の笑顔、泣き顔、怒った顔......これらを見た時、その美しさをめぐって、どのような思いを持たれますか?

また、もしかしたら「表情が人を美女にする」ということもあると思いますか?

次回の実験では美女の動きを持った顔をみなさんと観照してみたいと思っています。

humanoid.jpg

出典元:http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2009/pr20090316/pr20090316.html

表情の客観性の参考に実験ではヒューマノイドの表情なども紹介したいと思います。

会場に来ていただいたみなさんと一緒に、さまざまな表情を観照できるのか、参加した方が何を感じるのかを掘り下げてみたいと考えています。

また実験内容や日程が決まり次第お知らせさせて頂きます。

前回までの記事はこちらをご覧ください↓

http://n-t-n.jp/category-02/