<前回までの振り返り>
『美女観照道場』を開かせていただいて今回は3回目になりました。
前回はお二人の入門生に、集団的美女をテーマにし
集団的美女から個人の美女へと、観照の対象を移していただきました。
その過程で、対象の中に自分自身に返る部分を見出そうという感覚が
道場の話し合いのなかから、見えてきました。

この過程に美女観照をしていくカギ、
美女観照によって自分の中の自分を楽しむこと、
「外(美女)」を見る作業のようで実は「うち(自分)」を見るという流儀の、
ツボが含まれていたのでは、という前回の取り組みでしたが、
読者の皆様にとってはどんな実践になりましたでしょうか?

<実践 美女観照道場 第3回>
第3回の今回は、美女と時間推移をテーマに観照したいと思います。

前回、ご紹介した最後の美女は
クリスティー・ターリントンさんでした。(前回記事は"こちら":http://n-t-n.jp/category-02/007.html"
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彼女を観照していただいた際にHさんがおっしゃって下さった
「これから彼女がどのように年を重ねていくのかに興味がある」
という言葉は今回のテーマのポイントにもなってきます。
さっそく始めていきましょう。

<美女の魅力因子>
師範  今回もよろしくお願いいたします。
    さて、まずこの方をご存知かどうか、質問です。
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Hさん  こんな眉毛の太いオードリー・ヘップバーンさんは見たこと
     ないです(笑)。ということで、よく知っています。
Aさん  もちろん、私でもすぐにわかりました!

師範   世界的に有名で、日本でも大変人気のある女優さんの若いころの顔です。
     役柄を考えず、イメージなく観照していただきたくて画像を選んでみたのですが
     この画像の彼女を観照されるといかがですか?

     私は実はこの画像、というよりは、演技をしていない若い時の
     彼女にあまり「美女」としての魅力を感じません。
     哀しみと弱さ、不安は感じるのですが、
     私が普段観照をしていて惹かれる美女と異なり
     魅力因子といいますか、要素が私にとっては薄いと感じます。

Hさん  映画の中の彼女は魅力があると思います。子猫のような(小動物のような)
     うごきと、顔の輝き、スタイルのよさなど、俳優としては群を抜いていますね。
     あと性をあまり感じさせない顔も、彼女の個性ですね。

Aさん  間違いなく美女だと思いますが、
     この写真だけで「観照」すると、あまり心を惹かれませんでしたね。
     強さ、凛々しさをあえて封じたような、すこし媚びた表情のためか、
     彼女の本来の「味わい」があまり伝わらないのかな、という気がしました。

<時を経て変わること>
師範  では、次にこの画像をご覧ください。
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Hさん  この写真はよくないと思いますね。静止画像で判断するのはこわいです。
     人間は、瞬間瞬間、生きてかすかに表情が動いているもの。
     たとえば下の彼女の動画を見て下さい。
     "https://www.youtube.com/watch?v=d2LU7bvxdFI"

     晩年のヘップバーンです。その声のはっきりした調子、姿勢、そして老いること
     によって風景(外)と溶け込んでいくような雰囲気。これは若さでは出せない
     魅力です。しっかりした強さが、風景と解け合っている。そういう
     ことができる美女ですね。
 
     そして、彼女が残した言葉が、彼女の内面の個的な深みを表現しているように
     感じがします。つまり
     「私にとって最高の勝利は、ありのままで生きられるようになったこと、
     自分と他人の欠点を受け入れられるようになったことです」(ヘップバーン)
     "https://www.youtube.com/watch?v=9TGpqe-9uzc"

Aさん  こちらのお写真だと、同じヘップバーンとは、一瞬わかりませんでした。
     見た目には皺が深くても、とても屈託のない美しい笑顔で、
     内側から光があふれてくるような深い魅力を感じます。
     私なりに、師範のめざす「観照」は、なるべく写真「だけ」で
     見ることなのかなと解釈しているので、それに努めてみましたが、
     やはりヘップバーンだと思うと、聖人的な印象を強めてしまいますね。

師範   なるほど、面白いですね。
     Hさんは静止画での判断が怖い、とおっしゃいました。
     Aさんは、最初の印象を、屈託のない美しい笑顔、と感じられました。
     私は、このころの彼女の動画・静止画を問わず、
     どの画像を見ても美女としての魅力、惹かれる要素をたくさん感じます。
     憂いや悲しみの要素は無くさずに、
     それを受けいれて、自分のものとしている強さ、生きる力を感じます。
   
     私自身、生きるということは、とてもパワーが必要だと常日頃感じていて
     それに向かい合うことの出来る強さを感じる人に惹かれます。

     実は、私は晩年のオードリーヘップバーンの様々な静止画を観照する中で、
     その事に気がついたのですが、彼女の若い頃には見出し難かった、
     生きるということを乗り越える強さに、
     年を重ねてしわが増えていても、若いころをはるかに超える魅力を感じます。
   
     Hさんがご紹介下さった動画を見ると、確かに魅力を感じとり易いのでは
     と思います。動いていると確かに解りやすい。
     ですが、そこを敢えて静止画の中から見出すのも美女観照の面白いところです。
     今回対比として動画を出していただいたので、
     より、美女観照のコツといいますか、
     表層に現れている深層を感じ取る、
     ということの仕方を実践しやすいのでは、と思います。

<美女の魅力因子と時間>
師範   実践しやすいコツを体感していただいたところで
     次にこの方の画像を見て、観照してみてくださいますか?
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Hさん  師範の選択の仕方が気になります(笑)。
Aさん  どちらの写真も、スーパーモデルとは違う、
     この方固有の個性を持った美女だと感じます。

師範   今度は敢えて、若いころとお年を召されてからと
     並べて観照してみていただきました。
     日本映画には欠かせない女優の、高峰秀子さんです。

     若干の画像修正は入っているかもしれないのですが
     私にとっては、下の画像の方が若いころの画像よりも
     寛容性、度量の深さのような深みの美しさに惹かれます。

Hさん  私は若いときのほうがよいと思いますが。失礼かもしれませんが、年を
     とられる過程で、なにか、重要な問題に取り組むことを
     回避した印象を持ちます。
     あるいは、どうしても取り組めなかった、致し方のないものがあったかも。
     あくまでも直感ですが。
     ただこれも、静止画なので、動画で見ると、意見は正反対になるかもしれない
     です。彼女は、大俳優であるリスペクトの気持ちは表明したいです。

Aさん  やはり若いころとお年を召されてからでは、受ける印象も大きく変わりますね。
     お年を召されてからも美しいですが、どちらかというと可愛らしさの方が
     強く感じられます。
     ただ、どちらが魅力的か、直感的に惹かれるか、といったことが
     美しさの優劣につながっているとは思わず、魅力因子=魅力の性質そのものが
     世代や個性に応じて多様な形で存在するのではないかと感じました。

     たとえば世代ごとに「魅力因子」の構成に傾向がある可能性もあると思います。
     私は「美しい」「哀しい」「強い」といった、個々の美女に対する漠然とした
     印象から脱却して、さらに「観照」を深めるための手がかりがほしいです。

師範   なるほど、ありがとうございます。
     お二人とも美女を観照する回数が増えていくに連れて
     ご自身の中にある傾向が見えてらしたようには感じませんか?

     今回のテーマは「時間の経過」と美女との関係性でした。
     美女にとって時間の経過は老いることと直結し、さもすれば、
     老い=老ける というネガティブな印象を受ける関係です。

     今回の対象の美女に対して、ご自分と置き換えてみたり
     別の誰かと比較してみたり、ご自身なりの観照をしていただいたことで
     老い=ネガティブ というよりも、時間の経過=時を経て得るもの
     変化の中で増していくもの、変化自体の可能性、という美しさの因子を
     ご自身の視点にお持ちいただけたのではと思いますがいかがでしょうか。

     美女を美女とする因子は、観照を重ねる中で気が付いて
     ご自身の中に増やしていっていただけるものだと考えますので
     Aさんがおっしゃるように個性に合わせた因子が存在すると思います。

     それが増えること、知ること
     =自分を見ること 美女観照の手がかりになりましたでしょうか。

     先ほど少しお話した、私自身の「生命力に惹かれる」という話になりますが、
     私は、「人は日の出、とか夕焼けとか、自然が移りゆく姿は
     美しいと好んで楽しめる傾向にあるのに、その変化が起こるのが人、となると
     何故かネガティブな方向に感じてしまうのは、
     生命力の衰えに恐怖を感じるからなのか、自分はその反対に
     生命力の強い人に憧れるから美女を観るのが好きなのか」
     など考えてみたりしています。
    
     美女観照の最中に、ふと自分が真に欲している価値観に気付いたりすることが
     美女観照の楽しいところの1つだと思います。

     自分自身について知り、考え、行動し、また新しくしていく、
     という過程を楽しく実践していただければと思います。
   
     また次回の更新まで、ご意見ご感想をお待ちしております! 
     参加ご希望いただける方は、師範まで。
     Bijyo.amu@gmail.comまでご連絡ください!!