<前回からの振り返り>
「美女観照道場」を開かせていただいて今回は4回目になりました。
前回は美女を美女とする因子は、観照を重ねる中で気が付いて、
ご自身の中に増やしていっていただけるもので、
個性に合わせた因子が存在すると思われるということ、
またそれが自分の中に増えること、知ること
=自分を見ること、つまり美女観照の手がかりなるのでは、ということ、
美女観照の最中に、ふと自分が真に欲している価値観に気付いたりすることが
美女観照の楽しいところではないか などということを発見する取り組みになりました。
読者の皆様にとっては、どのような機会となりましたでしょうか。
<実践 美女観照 第4回>
前回、道場の最後に私からのメッセージとして
『自分自身について知り、考え、行動し、また新しくしていく、
という過程を楽しく実践していただきたい』とお伝えしました。
第4回の今回は、より感覚的な部分を考えるという点に
フォーカスを当てていけるような美女を観照していきたいと思います。
<美しさを感じる>
師範 熱い日が続きますね!
今回も外気温に負けず熱くいきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
さて、まず、過去の美女観照道場を経て
お二人ご自身の中で、「美女を観照する」ことに対し、
初めのころと何か自覚的な変化がおありか、を伺いたいと思います。
Hさん 美女を見つめながら、自分自身の内面を見つめていくような感じは
します。あと、あまりにも観察しすぎたせいか、そもそも美女が、目が
2つもあり、鼻の穴があり、陥没するような口があり、眉毛があるという
顔相そのものに、「おそろしさ」「不気味さ」を感じるようになりました。
もう女性の顔を見たくないほど(笑)。電車の中でも女性は見たくないんです、
本当に(笑)。たぶん宇宙人が地球人を初めて見たら、こんな感じになるのでは?
画家フランシスコ・ベーコンがなぜ、人間の顔をゆがめて描くのか、あれは彼に
とってリアルなんですね。それが分かりました。
ちなみに、ベーコン&リンチ(映画監督)の映像がありますが、
こんなに深刻ではないですが、こういう見え方は、
アーティステックな感覚かもしれないですね。
https://www.youtube.com/watch?v=Q2j1-9ZkzHs
Aさん 女性を見るとより注意を向けるようになりました。
一般に「美女」と呼ばれないかもしれない人に美しさを感じることもあれば、
「美女」と呼ばれる人の美しさを疑って、ぎょっとするような気分に
なることもあり、日々、自分の「美女観」が揺さぶられています。
師範 ありがとうございます。
今回は過去3回の道場での体験を生かし、
対象の美女を客観的に味わう・主観を取り払って感じることに
より意識を向けるよう挑戦していただければと思います。
師範 というわけでいつもの流れですが、まず下の写真をご覧ください。
http://www.i-i-b.jp/20140512-1983.html
彼女はアメリカ人のリジー・ベラスケスさんです。
少し前にSNSなどでも話題にあがりましたので、ご存じかもしれません。
お二人なりに観照してみていただけますか?
Hさん この方のことは、存じ上げませんが。この写真だけみると、
さっき言いましたように、美女すべてが「ゆらいで」見えるのです。
やっぱり、好き嫌いをこえて
「地球人という宇宙人」に見えますね。
目は2つ、口は1つ、眉毛もありますね。
Aさん 私もこの方のことは初めて知りました。できれば動画で、さらに言えば
お会いしてみたいぐらいですが、典型的な西洋の「美女」のパターンから
大きく外れるお顔立ちにもかかわらず、なにかストーリーを感じさせる、
「美女観」を揺さぶられる笑顔をなさっていると感じます。
師範 ありがとうございます。
この方の観照は少し難しいかなとも思ったのですが
あえてこの段階で題材としてあげさせていただきました。
私がこの方を初めて観照した際、
彼女の表層部分については、造形は整ってはいらっしゃらないですし
身体も骨ばってしまっていらっしゃるので生命力が強いとも感じず、
魅力因子を見出せませんでした。
ですが、それより前段階として、彼女に圧倒的な存在感を感じたこと、
そして彼女が自分自身をとても誇らしく大切に感じているような
彼女が纏う空気を直感的に美しいと感じました。
「美しい」という「言葉」より、「感情」が湧いてきたという感覚です。
<言葉にする以前の感覚>
師範 過去の道場でもお伝えしてきていますが
美女観照は主観的な好き嫌いや、自己という感覚を切り離して、
客観的に対象を見ること、とお話してきました。
そしてその自己を切り離して対象を観る中に自分自身が照らされる、
=「自分で認識していない、自分を知る」
という体験ができる、単純に言えば大人の自分磨きという側面が
美女観照における1つの楽しみです。
その体験の数を増やし共有することをこの道場の第一の目的としてきました。
師範である私の美女観照と、Hさん、Aさん、皆さんの美女観照は
同じである必要もなければ、比較したり検証したりする必要もありませんが、
自分以外の視点を楽しむ事が出来るのは大人の流儀と考え、
道場の中では対話の形式を取ってきました。
その点を再度踏まえたうえで、今回はもうお1人、
こちらの美女を観照していただけますでし ょうか。
http://news.nicovideo.jp/watch/np494067
Hさん サイボーグ型の宇宙人ですね。現代的な感じします。つるつるしている。
もう少し化粧の量を少なくしてほしいですね(笑)
Aさん 西洋人のようでありながら、不思議に日本的なものがありますね。
マンガやアニメに出てきそうな感じがします。
整形をなさっていると思うのですが、ナチュラルさは二の次で、
とにかく美の理想を追求するというポリシーが、
極端なメイクにも現れている感じがします。
師範 ありがとうございます。
この方はご自身の整形を公開されているヴァニラさんという方です。
私はこの方を観照した際に、以前道場を始める前に少し取り上げた
人型ロボットを思い出しました。(記事はこちら)
いわゆる「不気味の谷」に陥ったような感覚なのですが
怖いというか、なんとも不安を感じる感覚ですね。
この方の、一目で解る「美」に対する執念といいますか、
探求心というか、ここまで来るのに通っていらした努力が想像できる段階に
観照が達すると「不気味」を越えて「すごい」という感情が湧いてきます。
<美女観照を言葉にすること>
師範 今回は少し極端に思えるかもしれない対象の
観照に挑戦していただきました。
この美女観照道場では、観照を経て、さらに
自分の中に芽生えた感覚・感情を言葉にして表現するということに
Hさん、Aさんを中心に挑戦して頂いています。
その過程で、お一人お一人の美女観照の手がかりを
掴んでいっていただければと思っていますが
今回の道場はいかがでしたでしょうか。
特に今回は少し両極端にも思える提示をさせていただきましたので
私と全く真逆の意見もあるでしょうし、
観照の段階で言葉よりも先に生まれる出る感覚は様々かと思います。
今回の対象のどちらの対しても、「好き・嫌いという感覚や
良い・悪いという判断を抜き」にして
ありのまま、そのままを見つめる、という行為=観照は
逆にしていただきやすかったのではないでしょうか?
Hさん だんだん美女の奥に、存在そのもの、生命(生死)そのものを感じる
ようになってきました。緊張します(笑)
Aさん 今回例となったお二人は、お顔にとても強い物語性が現れていたので、
好き嫌い、良い悪いという考えが最後まで浮かびませんでした。
確かに、観照という行為に少し近づいたように思います。
師範 ありがとうございます。順調に道場の効果が表れていますでしょうか?
私もお二人や、ブログ読者の方からの感想をいただく度に
自分にない感覚を知ることが出来ることが、
この道場の1番の楽しみになっています。
次回もこの調子で観照を深めていければと思います。
またよろしくお願いします。
ありがとうございました。
お読みいただいた読者の皆様にとっては
どんな回になりましたでしょうか。
また次回の更新まで、ご意見ご感想をお待ちしております!
参加ご希望いただける方は、師範まで。
Bijyo.amu@gmail.comまでご連絡ください!!